平熱ボタン

短歌なお友達、伊勢谷小枝子さんの第一短歌集「平熱ボタン」が発行されました、おめでとうございます。
「平熱ボタン」伊勢谷小枝子
発行所 あざみ書房 1,500円(税抜)
(購入等、詳しくは文末の伊勢谷さんのサイトでご確認ください)
私は伊勢谷さんと、あー、名前で呼んじゃおう、小枝子さんと二人でお蕎麦屋さんで呑んだことがあります、小枝子さんは呑まなかったけど、向き合ってお蕎麦を食べながら、うつむきがちに話す彼女は、とってもかわいい女性なのです。
私は小枝子さんと手をつないで歩いたことがあります、ほんとうにつなぐべき横断歩道で手を放されたから、小枝子さんは嫌だったのかもしれないけど、でも、彼女と手をつないで歩いてみたかったんだもの。
小枝子さんは、とっても照れ屋ではにかみ王女なんだと思います、その照れ屋さんをいじめるべく、「僕のなかで手をつなぐのが今、流行っているです」と無理やりつかんで夜の街を、短い時間だけど歩いたのでした。
そんな小枝子さんのぼそぼそって話す話しの内容は面白くって、コメントや文章も面白くって、何より短歌がとっても面白くて、いや、とっても素敵なのです。 どの短歌も好きなのだけれど、その中から何首か引用させてもらいます。
しばらくは読まない本にはさんでは見つけたときに あーあー と言う (伊勢谷小枝子)
傷口の皮を観察していたら生きる勇気がわいてきた(うそ)
今回も途中の駅で降りるので終点行きの人 さようなら
なつかしいものしか好きなものがない あなたもはやくなつかしくなれ
神様へ かなえるつもりがないのなら いるふりなんかしないでほしい
短歌のなかに登場する主人公な私は妄想の世界の人、なんじゃないかと思ったりしました、いろんなところでいろんなことにあうのは、その小枝子さんの妄想な私。
照れ屋さんな彼女とは違って、短歌の中では強かったり弱かったり、楽しかったり痛かったりするいろんな私がいる。 妄想する、って言葉がいけなかったら空想する彼女はいつでもそこにいて元の部分は変わりはないのだけれど、何かのきっかけがあると、思いは空を飛ぼうとしたり、地面にもぐったり、いろんなものを見たり触ったりする、その短歌のなかの私にそれぞれ読む人が(どちらかというと痛みを)共感できたりするのです。
詩のボクシングのリングに上がったり、北海道から、東京や名古屋や果ては九州まであたりまえのように登場したり、イベントでは正面の席に陣取り熱い眼差しを送り、こんな素敵な短歌集まで作ってしまうほど行動的なので、照れ屋さんというのは、実は僕の妄想なのかもしれません、あー、もしかすると恋愛には照れ屋さんなのかもしれませんね、もう一度手をつないで確かめたいと思います(笑)。
照れていてもしっかりと、自分の空想を、実は現実(の痛み)を、言葉できちんと相手に伝えられる人なのです、愛しい人なのです。
本はリングでとじられているので手で押さえていなくても、どのページも平らに開いたままにできるので、ゆっくりと読むことができる、素晴らしい本です。 表四、裏表紙の彼女の頭文字「IS」のマークを嬉しくながめました。 序文の枡野浩一さんの文章も、柴田有理さんの装画もとっても素敵、よかったら手にしてぜひぜひ読んでみてください。
( another pain ) vs ( Chocorua )/伊勢谷小枝子
http://d.hatena.ne.jp/saeko-i/
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コメント
妄想の私です、ご紹介ありがとうございます☆
投稿 伊勢谷小枝子 | 2008/02/19 21:36
すみません、変な紹介文で。
平熱ボタン、会社のデスク横に立てて置いています(その他にも何冊か置いてあります)、仕事に疲れると手に取っては読んでにまにましています。
投稿 天国ななお | 2008/02/20 10:03