月光ノ仮面

Getsukounokamen
(C) 2011「月光ノ仮面」製作委員会

「月光ノ仮面」という映画を観てきました。 板尾創路さんが、監督・脚本・主演をしています。

あらすじは、
戦後2年が過ぎた昭和22年のある晩、擦り切れた軍服を身に着けた男(板尾創路)がふらりと町に現れる。彼はいきなり寄席小屋に入って高座に上がってしまったため、噺(はなし)家たちにつまみ出されてしまう。そこに偶然弥生(石原さとみ)が通りかかり、その男こそが戦前に一世を風靡(ふうび)した若手落語家で、彼女のいいなずけだった森乃家うさぎだと明言する。(シネマトゥデイ)

前作の「板尾創路の脱獄王」と比べると、わからないことだらけの映画でした。 感想を書くときは、なるべく良いことをみつけて書こうと思っているのですが、今回はどうしようかと、観たすぐあとでは思いました。 あー。

時間が経ったからといってわかるものではないのだけれど(笑)、以下、もう少しあれこれ考えてみます。 ネタバレをすると思うのでご注意ください。 

要所要所に何かを暗示することがあるのだけれども、それが最終的に何を示しているのかわからないのです。 思い出す感じで羅列してみます。

月がいつでも満月、映る池には魚が浮かぶ。
荒野を歩いて田んぼ横の道を村に向かって歩いて町に着いて寄席に入る、二人とも。
追い出そうとする騒動を見て笑うお客さん。 以下、落語ではない、そんな騒動を見て笑うお客さん。 段々と物騒になってきて最後の乱射で大笑い。
時間軸がわからないけれど、太った遊女さんが、まず泣いて登場、そのあとは二人で穴掘り。
途中で、ドクター中松さんがタイムトラベラーで登場、穴掘りの最後でも登場。
二人は似ていないのに間違える。
師匠が日付や持ち物を間違える、彼女が食事の数を間違える。
車引きさんの言動、最後に本物さんが傷なしでその車に乗る。

こうやって書いても、何がなんだかでしょ(笑)。
そうして、その大元になっている「粗忽長屋」という噺。 あらすじを公式サイトから引用します。 もう少し詳しいあらすじはウィキペディアでも読むとよろしいかも。

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個展落語の有名な演目。
粗忽とは「あわて者」のこと。

浅草の観音様にお参りにいった八が、親友・熊が行き倒れの死体となっていることに驚き、長屋に戻ると、熊は呑気に生きていた。
やがて死んだはずの熊が、自分の死体を抱きかかえる。
「ここで死んでいるのは確かに俺だが、それを見ているこの俺は、いってえ誰なんだー」
というシュールな展開。

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私はこの噺を聴いたことがあるので、内容は漠然と覚えていました。 思い込みであわて者ということを考えると、映画の彼女は彼に強く帰ってきて欲しかった。 だから、お守りというきっかけだけで彼が帰ってきたと思い込みたい、思い込んだ、という流れはわかります。

SFにしちゃうのなら(笑)二人のパラレルワールドとしてしまい、それが重なってしまったことによる矛盾、日付や荷物や数を間違えることで表して、極めはドクター中松さんで。

もう一つは全ては幻想だった夢だった作戦(笑)。 最後のカットだけで判断すれば、本物の森乃家うさぎしか初めから居なくて、全て彼の想像の世界の話とする。 本当は落語なんかしたくない、だから声を出なくして、お客もみんな殺してしまえー。 映画のセーラー服と機関銃の最後のシーンと合致して、思わず「快感」って言うのかと思ったくらい。

うさぎさんの本名が岡本太郎というところが、芸術は爆発だーという終わり方と合っているといえば合っている(笑)。 さらに、ほんとうは本物の岡本太郎さんを登場させたかったのだけれども、その変わりにドクター中松さんを登場させたという可能性もあるかも。 えー。

戦争には悲惨さや不条理さがあって、その結果の現実も不条理だということかも。 などなど、いろいろ考えても正直わかりません(笑)。 わからなくても、感覚的によい映画とか合う映画ってあると思いますが、今回はしょうじきごめんなさいでした。

あ、石原さとみさんはかわいい、前田吟さんは落語家さんみたいでよかったです。

死んでいる俺は俺だが生きている俺も俺だしわからない俺 (天国ななお)

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ヒミズ

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(C) 2011「ヒミズ」フィルムパートナーズ

「ヒミズ」という映画を観てきました。 漫画を園子温監督が映画化したものです。 ヒミズはモグラの一種で体長10cmほど、モグラよりもっと小さいそうです。 地中生活で「日見ず」というところからヒミズという名前だそうです。

あらすじは、
どこにでもいる中学3年生の祐一(染谷将太)の夢は、成長してごく当たり前のまっとうな大人になること。一方、同い年の景子(二階堂ふみ)の夢は、自分が愛する人と支え合いながら人生を歩んでいくことだった。しかしある日、2人の人生を狂わせる大事件が起き……。(シネマトゥデイ)

映画は予告編を見るくらいでほとんど予備知識なく観ていますが、今回、震災の風景から始まったので、正直そんな映画だと思ってなく、かなり構えてしまったら、もっとヤバイ映画でした。

ネタバレする可能性があります、ご容赦ください。

メインの二人の演技が、演技というか表情がとてもよく、個性派の脇役の人たちと相まって、物語にのめりこんでしまいました。 彼が目覚めた家、ランニングが始まり、彼女の部屋が映る、そこまででもうとっても変で、非現実的なはずなのに、何かとてもそんなこともあるかも、と思えてしまうのです。

さらに、二人の親にしても、そんな奴はいないと思いつつ、今の世の中ならいるかもと思わせてしまう現実が恐ろしい。 その、どうしようもない不条理に二人が翻弄されていくのが、震災というどうしようもないものに翻弄されてしまうことと、同調されてはいるけれど、自然相手でなく同じ人間相手というところが大きく違う(映画では原発被害のことを触れていないので)。 

彼は漠然と尾崎豊に表情が似ていると思いました(えー)、演奏者と演技者という意味ですけれど。 彼女はかわいいのはもちろんなのだけれども、常識外の行動ををしていても、どこかギリギリ普通の人の感覚を持っているように思わせる演技がよかったです。 その意味では、青春映画なのだと思います。

親の暴力とヤクザさんの暴力とは似ているようで違うところや、キレている他の若者と主人公との差など、ギリギリで違っているところを見せつつ、最後は誰かがそばに居てくれる、この場合は彼女がいることで、だから大丈夫だった、もしかしたら良い未来がある、という終わり方はよかったです。

象徴的に繰り返される音楽も、象徴的に繰り返される風景も効果的でした。 娘がこの映画を観たいと言っていたのでぜひ観てもらって、親としての我が家の普通なやさしさに、ちょっとは感謝してくれたらいいなと思ってます(笑)。

牛乳の中にいる蝿 白黒で 何でもわかる自分以外は (ヴィヨン詩集より)

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哀しき獣

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(C) 2010 WELLMADE STARM AND POPCORN FILM ALL RIGHTS RESERVED.

「哀しき獣」という映画を観てきました、原題は「THE YELLOW SEA/黄海」です。 黄海は中国大陸と朝鮮半島の間にある海のことです、黄河からの黄土の影響で黄色っぽく濁っていることから、そう呼ばれているそうです。

あらすじは、
グナム(ハ・ジョンウ)は、中国延辺朝鮮族自治州でタクシー運転手としてまじめに働いている。だが、妻を韓国に出稼ぎに出した際に作った借金はかさみ、頼みの綱の妻からの送金も連絡さえもすでに途絶えてしまっていた。そんなとき、彼は地元を牛耳る犬商人のミョン(キム・ユンソク)から借金清算の代償としてある条件を出されて……。(シネマトゥデイ)

あらすじに書いてあるところまではわかりやすいお話なのですが、あるところから関係がわかりにくくなってしまいます。 以下、ネタバレする可能性があるのでご注意ください。

始めから最後までリアルな生活臭がただよう映画です、もうひとつ、後半からはずっと血の匂いがし続けます。 映像としては、カメラは最後まで揺れ続けるのと、眠る起きるシーン、カットが印象的でした。 実際の中国や韓国の状況を知っているわけではないけれど、きっと紛れも無い本物なのでしょう。 ただ、民族的な関わりや差別があることは、私には映画の中でのことしかわかりません。

主人公はタフな上に誰よりも足が速い(笑)、警察や悪い奴らに追われるシーンは、まるでルパン三世のような絵になるのですが、ルパンと違って笑ってない必死な形相で走ります。 それでも逃げ切れてしまうのは、追っ手がどこか間抜けなところもあるからですね。

登場人物それぞれの個人技で見せる映画と思ったら、乱闘やカーアクションなど、想像以上に派手なシーンもあって驚きました。 その中をかいくぐって逃げる主人公が痛々しいのだけれども、開き直ってからの行動は、自分に向けられた不条理と同じぐらい遠慮なくなるのがすごいです。

武器は、警察の使う拳銃が一番弱そうに見えるくらい、包丁や斧や棍棒(笑)で戦い、もうボコボコグチャグチャになります。 もうひとり、あらすじにも登場するミョンさんが、初めは怪しいだけだったのが後半は、これまた強いし不死身に近く最強になりました(笑)。 

きっかけになった殺人のところで、主人公がわかってないのと同じくらい観客も訳がわからなくなります。 その後いろいろあって復習する流れから、その不死身の二人の対決っぽくなり、最後に主人公があることを知ってちょっと驚きの展開なるのだけれど、そこに観てる側がついていけないと辛いかも。 そこが、人間ってとんでもない、というオチでもあるので、もう少し補足があるか考える時間があるとよかったと思います。 正直私も終わってから反芻して理解したつもりになりました。 まだ疑問があるので、たとえば銀行で遺骨の箱を見るシーンとか、観たお友達がいたら、ぜひお話したいです(笑)。

実は全体の関係がわからなくても、十分に面白い映画ではあったのですけれど、後半のアクションに驚いているだけではなく、観ているうちに何とか主人公並みに理解できれば、もっと納得のお話だったと思います。 監督の前作「チェイサー」と比較する意見もあるようですが、前作を観た人はこちらもぜひぜひ。

結婚や浮気や不倫はひとりではできない だから相手もしてる (天国ななお)

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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

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(C) 2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

今年の一作目は「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」という映画を観てきました、原題もそのまま「MISSION: IMPOSSIBLE - GHOST PROTOCOL」です。

あらすじは、
ロシア・クレムリン爆破事件の犯行容疑がかけられたイーサン・ハント(トム・クルーズ)。アメリカ大統領は政府の関与への疑いを避けるべく、ゴースト・プロトコルを発令。イーサンと仲間は組織から登録を消されるも、新たなミッションを言い渡される。真犯人への接近を図るイーサンは、世界一の高層ビル、ブルジュ・ハリファの高層階へ外部からの侵入にチャレンジするが……。(シネマトゥデイ)

痛快娯楽映画としての出来上がりはさすがだと思います。 スパイとしてのアクションや必ず訪れる危機(笑)などのバランスや細かい描写もとてもよく、最近の映画らしいモバイルフォンの使われ方や技術的な進歩の使われ方も、提供はあったとしても面白いです。

あえて、嫌いなところを言えば、昔のスパイ大作戦好きとしては、あまりに行き当たりばったりの行動が多いのが気になりました(笑)、状況が状況だけど、綿密さが無さ過ぎて、最後は体力勝負になってしまうのですもの、砂嵐のシーンや最後の殴り合いは流石に長すぎたと思いました。 もう一つは敵の教授が強すぎだし凄すぎでした、走り負けないし殴り負けない(笑)。

とはいえ、それはトム・クルーズさんの映画ですから、細かいことなど気にしないで、超人的な主人公とそのチームの作戦を楽しんで眺めているだけでよい映画だと思います。 高いところが平気な人は、ぜひぜひ(笑)。

信じれるものがわずかな希望でもあれば見えない未来へ走る (天国ななお)

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昨年の映画と映画の短歌。

映画を観ている時間は私のリフレッシュタイムであることは間違いないのだけれど、忙しかったりいろいろあってリフレッシュしたいときに、簡単に観られないという難点はありますね(笑)。

それでも、数えたら40本観ていました。 最後の方は感想も書いていないけれど、観た映画と書いた映画の短歌をまとめておきます。

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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
マグルでも使える魔法がひとつだけあるの 知りたい? じゃあ目をとじて

ソーシャル・ネットワーク
交際のステータスには「複雑な関係」を選び様子をみてる

トロン:レガシー
リピートしトレースをしたこの舌でキミのカラダをデジタイズする

キック・アス
過ぎた今日あきらめ眠りキック明日

イップ・マン 葉問
失恋をしないためには恋しない そういう彼は愛をしらない

GANTZ
読売でもらった映画の券だから GIANTS だと思い込んでた

冷たい熱帯魚
とうめいにしてしまうっていうけれどなかったことにするわけじゃない

リセット
ひとことに一度覚えた不信感 コールタールのように広がる

ヒア アフター
別れてと言われ意識が遠退いた 中野駅前臨死体験

イップ・マン 序章
ブルースリーみたく手招きしてきみをベッドに誘い返り討ちにあう

アンチクライスト
鹿狐鴉の家来を従えた森ガールには子供がいました

パラノーマル・アクティビティ2
「好きだ」の「す」 大きな声に驚いて最後の「きだ」を聞けず酸っぱい

トゥルー・グリット
本物の勇者の剣を持ったって勇者になれるわけじゃないのに

攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D
思い出を動画のように保存する 外部記憶とはそういうことだ

エンジェル ウォーズ
閉じた目の中に自由が見えてくる いく瞬間に開けられたなら

ブルーバレンタイン
大人でも子供でいたい僕なのに母にはなってくれないのですね

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
世間から邪悪とまでも言われたら元カレとして死んでもいいよ

ブラック・スワン
始めからきれいなアヒルの子は最後みにくいスワンになるのでした

アウェイク
母親は子供のことを一番に考えている生き物なんです

X-MEN:ファースト・ジェネレーション
ミュータントくらい変わったあなたともつきあえるほど変態な僕

ムカデ人間
誰だって誰かとつながってたいのにつながれるのは嫌がるのです

アイ・アム・ナンバー4
ベスト3じゃないから表彰台はムリ でもまだ先があるって素敵

ヘルドライバー
流される血の量だけが殺された人やゾンビを浄化するのだ

SUPER 8/スーパーエイト
遊びから本物になる人もいる 好きも続けば本物になる

デビル
善悪は主体によって変わります あなたの善はわたしの悪だ

スーパー!
脳みそは豆腐の味や味噌の味だっていうのは見た目じゃないかー

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
あなたには覚めない魔法をかけましょう わたしを好きになりますように

モールス
「結婚もしてるし変態なんだけど人間だからいいですか?」 「はい」

メカニック
冷酷で機械のような人間も君の笑顔にパンツを脱ぐぜ

ピラニア3D
男なら濡れTシャツはみんな好き 水で濡れても血で染まっても

レイン・オブ・アサシン
朝昼間 みかけは普通のおばさんをなんでこんなに好きなんだ 夜

 以下は感想を書いていないので短歌もありません。

世界侵略:ロサンゼルス決戦/BATTLE: LOS ANGELES

ワイルド・スピード MEGA MAX/FAST FIVE

猿の惑星:創世記(ジェネシス)/RISE OF THE PLANET OF THE APES

カウボーイ&エイリアン/COWBOYS & ALIENS

ミッション:8ミニッツ/SOURCE CODE

マネーボール/MONEYBALL

新少林寺/SHAOLIN

ラブ・アゲイン/CRAZY, STUPID, LOVE.

宇宙人ポール/PAUL

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ふりかえって、印象に残っている映画は、アウェイク、モールス、レイン・オブ・アサシン、ミッション:8ミニッツ、あたりです。 格闘ものでは、イップ・マンがとてもよかった。 一番痛かったのは、アンチクライスト。 わが身につまされるという意味では、ブルーバレンタイン、スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団、ラブ・アゲインはよかったです(笑)。 怖い映画はだいぶ免疫ができてきたので特に恐ろしかったものはなかったのですが、いたたまれなさで、冷たい熱帯魚は圧倒的でした。
お友達なみなさんの評判のよかった映画はどれも安定してよかったので、今年も追いかけていこうと思ってます。 

観た映画館ベスト3は、やっぱり帰り道にレイトショーをロードショーと単館上映で、TOHO府中と新宿武蔵野館が多かったですね、バルト9は初めてシネマチネーしました(笑)。

TOHOシネマズ 府中  10
新宿武蔵野館  8
新宿バルト9  5

以上です。
今年は、ますます難しいですけれど、週に一本を目標に映画を観ていけたらと思います、今年もよろしくお願いします。

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感想を書いてない映画たち。

去年より映画を観ていないから、感想を書く数も少なくてよいのだけれど、すみませんペースが追いつかなくなりました、あいやー(笑)。
合間を見て感想を書けるものは書きたいとは思いますが、とりあえず忘れないうちに劇場で観た映画で感想を書いていないラインナップはこんな感じです。

世界侵略:ロサンゼルス決戦/BATTLE: LOS ANGELES
http://www.battlela.jp/

ワイルド・スピード MEGA MAX/FAST FIVE
http://mega-max.jp/

猿の惑星:創世記(ジェネシス)/RISE OF THE PLANET OF THE APES
http://www.foxmovies.jp/saruwaku/

カウボーイ&エイリアン/COWBOYS & ALIENS
http://www.cowboy-alien.jp/

ミッション:8ミニッツ/SOURCE CODE
http://disney-studio.jp/movies/mission8/

マネーボール/MONEYBALL
http://www.moneyball.jp/

新少林寺/SHAOLIN
http://shaolin-movie.jp/

ラブ・アゲイン/CRAZY, STUPID, LOVE.
http://wwws.warnerbros.co.jp/crazystupidlove/index.html

「世界侵略:ロサンゼルス決戦」は、もうアメリカの軍人魂とへんてこなエイリアンとのお話。 銃撃戦が終わると平気で顔を出してしまうところが、それで大丈夫なのと思ってしまいました。

「ワイルド・スピード MEGA MAX」は、駐車場コースの最速を目指してあんなにみんなで練習して挑戦したのに、あっさりとやめてしまったのが印象的でした。

「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」は、お猿さんの気持ちというか立場に立ってみると楽しい。 を発するタイミングはそこだったのかーという感じ。 それで猿の世界になったという理由は納得するけれど、医療機関の作業というか管理はずさんすぎです。

「カウボーイ&エイリアン」は、みんなで楽しく観る映画でした。 主人公の容赦の無い暴力は通りこして気持ちがよいです。

「ミッション:8ミニッツ」は、そう言っている人が多いけれど邦題はもう少しなんとかしてほしいです。 わからないところから始まって、主人公とともに状況を把握していく流れはよかったです。 繰り返すことでスキルが上がってくる、彼女のことを好きになっていく、という展開も面白い。 最後のオチは、その場では実はよくわからなかったです、すみません。

「マネーボール」は、現実の話ということで苦手な展開も安心して観てられました。 あそこまでクールにも情熱的にもなれないけれど、普通の仕事でもあてはめることができる、という普通っぽい感想だけど持ちました。 ブラピさんはやっぱり格好いいっ。

「新少林寺」は、アクションから爆発までとても楽しく拝見しました。 ひとを許すことって難しいけれど、それはやっぱり神や仏のなせるわざなのでしょう。

「ラブ・アゲイン」は、あらためて感想を書きたいです。

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レイン・オブ・アサシン

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(C) 2010, Lion Rock Productions Limited. All rights reserved.

「レイン・オブ・アサシン」という映画を観てきました、原題は「REIGN OF ASSASSINS/劍雨江湖」です。 暗殺者たちの雨だと思っていたら、REIGN は君臨とか支配とかの意味ですから、暗殺者たちの支配とかそういう意味なのですね。

あらすじは、
明王朝時代、強大な力と中国武術界の覇権をもたらすといわれる達磨(だるま)大師のミイラを、暗殺組織・黒石が手に入れようと暗躍していた。黒石の女刺客シーユー(ミシェル・ヨー)はいまわしい過去と決別するため、組織に背き達磨(だるま)の遺体と共に姿を消す。やがて名前を変え心優しいアシャン(チョン・ウソン)と結ばれたシーユーだったが、組織の殺し屋たちが迫っていた……。(シネマトゥデイ)

映画『レイン・オブ・アサシン』公式サイト
http://www.reignassassins.com/

あの、ジョン・ウー監督のアクション映画です、いろいろな武術が登場してその対決はやはり見所です。 もう一つ、若い人はほとんど登場しないのですが(笑)、恋愛とか結婚というささやかな幸せと、いやおうなく追いかけてくる過去や運命に対する、それぞれの心の描写も平行して描かれているところもよいです。

主人公シーユーの使う剣を見て、漫画「銃夢 LastOrder」に登場するカエルラを思い出しました。 その特性を生かした表現はなかなか面白かったです。 普通のおばさん(失礼)のようにみえるのにとても強いっていうのは格好いい。

いくつかのどんでん返しは、わかってしまうところがあってもうまく使われていたと思います。 最後に達磨大師のミイラのオチがなかったのは残念でしたけれど、はっぴーえんどでよかった。 ジョン・ウー監督好きなかたはぜひぜひ。

朝昼間 みかけは普通のおばさんをなんでこんなに好きなんだ 夜 (天国ななお)

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ピラニア3D

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(C) 2010 THE WEINSTEIN COMPANY LLC ALL RIGHTS RESERVED.

「ピラニア3D」という映画を観てきました、原題もそのままおんなじ「PIRANHA 3D」です。 別なポスターのコピー「SEA SEX AND…BLOOD」が状況を表してます(笑)。

あらすじは、
大勢のバカンス客が押し寄せ、大学生たちがハメを外すアメリカ南西部、ビクトリア湖畔の町。地元の女性保安官ジュリー(エリザベス・シュー)は、前日から行方がわからなくなっていた老人の死体を岸辺で発見する。その死体は、ゾンビのように変わり果て、普通の事故では考えられない残酷なありさまだった。(シネマトゥデイ)

映画「ピラニア3D」公式サイト
http://www.piranha-3d.jp/

公式サイトはなかなか楽しい作りになってました(笑)。 
ネタばれするような映画ではありませんが、この先を読むときはご注意ください。

もう、エロとグロの王道の映画で(笑)、それを3Dの効果で最大限見せようとしている気持が嬉しいです。 なんせメインイベントが「濡れたTシャツコンテスト」ですから(笑)。 いちおう童貞風な男の子と女の子のうまくいかない具合もストーリーにあるのですが、後半はそんなことまったく関係なく、おっぱいで盛り上がる会場が襲来するピラニアたちによって阿鼻叫喚の様相へかわり、海は真っ赤な血と千切れたいろんなところが浮きまくったりしちゃう酷さです。

そのなかでもいいキャラクターだったのは映画ディレクターさんで、彼は死ぬまで笑わせてくれます。 また、海洋というか水のパニックもの映画のオマージュもあって、特別ゲストが多数参加しているのも見どころだったりします。 くわしくは公式サイトでお確かめをー。

女性保安官が一人だけ真面目にシリアスに演技をしているのが、周りの無茶苦茶さと対比でよかったかも。 難しいことは考えずにエログロをわーわー言いながら楽しむのがよろしいかと思います。

男なら濡れTシャツはみんな好き 水で濡れても血で染まっても (天国ななお)

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メカニック

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(C) Scared Productions, Inc. 2010

「メカニック」という映画を観ました、原題もそのまま「THE MECHANIC」です。
主役のジェイソン・ステイサムさんの代表作「トランスポーター」シリーズをまとめてケーブルTVで見て、やっぱり面白かったので、新作も劇場で観てみたのでした。 映画自体は1972年のチャールズ・ブロンソンさん主演作のリメイクとなってます。

あらすじは、
完ぺきな仕事ぶりから“メカニック”と呼ばれる殺し屋のアーサー・ビショップ(ジェイソン・ステイサム)に、友人であり恩人の暗殺命令が下る。とまどいつつも任務を遂行したアーサーは、自分が殺した標的の息子スティーブ(ベン・フォスター)と知り合う。やがてアーサーはスティーブを助手に迎え、殺しのテク ニックをたたき込んでいくが……。(シネマトゥデイ)

映画「メカニック」公式サイト
http://mechanic-movie.jp/

書いているうちにネタばれしそうなのでご注意を。
完璧な仕事というのが相手を殺すだけではなく、死亡理由を事故なり病気なりに偽装するところまでが流石です、その仕事ぶりがオープニングからしばらく続くき、メカニックたる所以がわかります。

あとはあらすじどおりです(えー)。 でもそれほどまでの殺し屋が、いくら友人の息子とはいえ計画どおりに実行しない人間を相棒にするとは思えない。 のだけれど、それでは話が進まないのですよね(笑)。 組織という大きな敵が用意され二人で戦っていくわけですが、作戦失敗するあたりからだんだんとアクションが派手になっていき、最後はもうこれでもかと魅せてくれるのは、期待を裏切りません。 その息子の顛末もなかなか味があってよかったです。 トランスポーターがよかった人はもちろん見てください。

冷酷で機械のような人間も君の笑顔にパンツを脱ぐぜ (天国ななお)

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モールス

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(C) 2010 Hammer Let Me In Production.LLC

「モールス」という映画を観てきました。オリジナルは「ぼくのエリ 200歳の少女」という邦題のついたスウェーデンの映画です、そのハリウッドリメイク。 原題は「LET ME IN」です「私を中に入れて」ということで、物語的には家や部屋に「入っていい?」と訊く言葉です。 ぼくのエリの原題は「LET THE RIGHT ONE IN」で「正しいものを中に入れて」ということになるかと。

あらすじは、
学校でのいじめに悩む孤独な12歳の少年オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)。ある日、隣に引っ越してきた少女アビー(クロエ・モレッツ)と知り合ったオーウェンは、自分と同じように孤独を抱えるアビーのミステリアスな魅力に惹(ひ)かれ始める。やがて町では残酷な連続猟奇殺人が起こり……。(シネマトゥデイ)

映画『モールス』公式サイト
http://morse-movie.com/

ネタばれします、ご注意ください。

観たいと思っていたのにタイミングを逸して、ぼくのエリは観れていなくて、リメイク版を先に観る結果になりました。 主人公のアビーは、あの(笑)キックアスのクロエ・モレッツさん、今回も別な意味で良い味を出してました。 いじめられっ子のオーウェンの男の子も、いかにもというキャラクターがぴったりの配役だったと思います。

タイトルの「LET ME IN」は、吸血鬼は許可を得てからでないと中に入れない、という決まりごとからきていて、ちゃんと説明はないけれど、彼女の「入っていい?」に対して「どうぞ」と言われないまま入って、凄いことになっちゃうシーンがありました。 相容れない世界で生きている人間とバンパイアが接点を持ってしまう、ということの象徴でもあるタイトルなのかも知れません。 映画では彼もそう言って彼女の部屋に入ります。

男の子の女の子に対する淡い恋心のお話ではあるのだけれど、それが人間の男の子とバンパイアとの関係だとわかったところから、話は少し変わっています。 少しと言っているのは彼の立場からはそんなに大きく変わったわけではないと思うからです。 彼女側からの彼に対する気持ちも、本当のところは実はよくわかりません。 結果的には利用することになるのだけれど、それは好意ありきという気もするし、意見が分かれるところでしょう。 それでも仲良しになったということは間違いないです。

モールス信号に和訳がつかないので、映画上だけではよくわからないのが、タイトルをモールスとまでしたのに、ちょっと残念なところです。 オリジナルの邦題もよくわからないけれど(笑)、LET ME IN のままでもよかったのではないでしょうか。 調べてみたら、最後のシーンは簡単な挨拶みたいなチューということらしいので、男の子の未来はともかく今はハッピーエンドなのでしょう。

結構、残酷だったりグロテスクなシーンもあったりするのだけれど、子供の恋と対比するのは、このくらいあっても良いと思いました。 釘だか刺さっているような棒で耳がザックリ切れちゃうシーンは痛さが伝わるし、車が転がって土手を落ちるシーンは見せ方が変わっていてよかったです。

よいポスターが多かったので珍しく複数枚アップしてみます。 雪のなんて跡が天使のシルエットだったりするし、それだけのポスターもあってなかなかです。 クロエ・モレッツさんはやっぱりよいかも。 「INNOCENCE DIES. ABBY DOESN'T.」もよいテキストですね。

「結婚もしてるし変態なんだけど人間だからいいですか?」 「はい」 (天国ななお)

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